アキシアル荷重

転がり軸受けにかかる軸方向の荷重

アキュムレータ

流体の圧力エネルギーの蓄積、脈動除去、サージング防止などのために用いられる容器。蓄圧器ともいう。
プラグ型、ピストン型、ダイヤフラム型などの形式がある。

あたり

回転あるいはすべり接触する機械部品のある接触線が、その部品の連続的な接触の後に相互の形状に応じて双方の接触面に連続統合された形で残した痕。
これによって両方の形状誤差などの総合情報を得る事が出来る。赤あたり、黒いあたりなどは塗料で調べている。また、なじみが出た面の呼称にも使われる。

圧延潤滑

ロールと材料間に潤滑油を施して圧延すること。
圧延荷重や圧延トルク低減、ロールや材料の冷却、ロール摩擦の低減、材料の表面品質の向上などを目的として圧延油が使用される。

圧延機軸受

圧延機のロール支持用の転がり軸受。ロールネック軸受という。
限られた寸法内で長寿命であることが要求され、多列ころ軸受が使用される。

油穴

転がり面やすべり面に潤滑油を送るための穴。
すべり軸受では軸受メタルや軸に、転がり軸受では軌道輪、間座(かんざ)などに開ける。

油溝

転がり面やすべり面に潤滑油を送ったり、その潤滑を助けるための溝。
すべり軸受では受圧面に設けることは避け、長さは軸受幅の60~70%。
転がり軸受では、軌道輪、間座に設ける。

アンギュラ玉軸受

ラジアル玉軸受で、呼び接触角が0を超え45度以下のもの。

案内軸受

荷重を支持しながら直線運動や回転運動を案内する軸受。

案内面

工作機械など直線運動や回転運動を幾何学的に正確に実現するためにベッドなどに設けられた面。
案内方式にはすべり案内と転がり案内があり、案内面形状としては平形とV形が代表的です。

異常摩擦

機械を設計する際に予測した摩擦状態に比べて、はるかに高い摩擦量を示したり、激しい表面損傷を起こす摩擦状態を指す総称です。

一般用グリース

低中荷重用の比較的穏和な条件で使用されるグリース。
鉱油とカルシウム石けんからなる低荷重用の一般グリース1種と鉱油とリチウム石けんからなる中荷重用の一般グリース2種があります。

ウェットサンプ

循環給油において、装置本体の底部の油受をそのまま油タンクとして必要油量を溜めておき、戻り油は直接ここから給油ポンプで送り出される形式。
内燃機関はこの形式が多いです。

エアラインオイラ

空圧機械の圧力空気下の摩擦面を潤滑するため、空気配管の途中に取り付けた噴霧式給油器です。
ここで発生した噴霧油を圧力空気に混ぜて使用されます。

エマルジョン

水と油に適用な乳化剤(界面活性剤)を加えると、水中油滴型あるいは油中水滴型のエマルジョンを生成する。

エロージョン

液体や気体に硬い固体の粒子が含まれるとき、その流体が固体表面に損傷を与える現象。
流体、混相流れ、液滴、固体粒子が繰り返し衝突する事で、衝撃的、機械的な外力を受けた材料表面が損傷を受け、その一部が脱離する現象。

塩素化合物

極圧剤。
塩素化パラフィン(切削・研削油など)・塩素化ジフェニル・塩素化メチルエステル等。

エンジン油

内燃機関に用いる潤滑油の総称。
一般に陸用、舶用、航空機用に別れます。
摺動部の潤滑のほか、エンジン内の冷却、燃焼生成物の清浄分散、中和などの作用
も果たす。
クランクケース油ともいいます。

オイル上がり/下がり

オイル上がり
エンジンのピストンの往復運動により、ピストンリングとリング溝間の油、およびシリンダ壁上の油膜が、リングのポンプ作用によりリング合口およびリング溝すきまから漏れたり、リングのオイルかき上げなどにより次第に燃焼室に運ばれる現象。
エンジンのオイル消費の50%~70%はオイル上がりによる。
オイル下がり
エンジンのバルブステムとバルブガイドの潤滑において、給油量が過大であったりガイドの摩耗、ステムシールの不適切により、オイルが燃焼室に侵入する現象。
エンジンオイル消費の20%~30%を占める。

オイルパン

機械の下部に設けられた潤滑油溜め。
エンジンではクランクケースの下部にあり、各部を潤滑して高温になって戻ってくる潤滑油を冷却する機能も担っている。

オイルリング

シリンダ壁の余分な油をかき落とし、圧縮リングとシリンダ間の潤滑に必要な適正油量を供給する役割を果たすピストンリング。
オイルかきリング、オイルスクレーパリングともいいます。

応力

単位面積あたりに加わる外力。
「力」は色々な形で表現されますが、機械や摩擦などでは、どちらかというと「引っ張る力」、または「押す力」「圧力」に対して用いられます。
単位は圧力と同じPa(パスカル=N/㎡)で表現されたり、粘度になりますとPa・s(パスカル秒)や「P」ポアズ(0.1Pa・s)「ST」ストークス(10ー4㎡/s)になったりしますし、「N」ニュートン(kg・m/s2)も現れてきますので、それぞれが表現する力を理解してゆけば大体どんなデータかおおよそわかってきます。

オーバーレイ

すべり軸受の初期馴染み性、疲労強度などの向上のため、軸受合金の表面に設けられた厚さ十数μmの軟質金属被覆。

亜鉛めっき鋼板 Zink Plated Steel Sheet

鋼板の防錆性能を高めるため各種の亜鉛/亜鉛合金をめっきした鋼板。

アグマ粘度番号 AGMA Viscosity Number

アメリカ歯車製造業協会の分類によるギヤ油の粘度区分を表わす番号で数字の大きいほど高粘度を示す。

圧延 Rolling

熱間または冷間において各種金属素材をいろいろな形状の回転するローラの間を通過させ、板、棒、各種形鋼、管などを製作する加工法、板の場合、シート状、帯状の2種類があり、仕上がりの厚みから厚板、薄板、はくに大別される。

圧延潤滑 Rolling Lubrication

金属の圧延工程における潤滑で、ロールの冷却、ロールと材料の間の摩擦、摩耗の減少および材料の仕上がりの向上などを目的として行われるもので、一般に圧延油とよばれる潤滑剤が使用される。

アニリン点 Aniline Point

等容量のアニリンと試料とが均一な溶液として存在する最低温度。
炭化水素のアニリン点は、パラフィン系>ナフテン系>芳香族系の順であり、これにより潤滑油の粘度指数やゴム膨潤性などをある程度推定できる。JIS K 2256。

油分光分析法 Spectrometric Oil Analysis Program

分光分析により油中の元素や油の組織分析を行う方法。利用する電磁波の領域や幅射現象、吸収現象などにより、蛍光X線分析法、赤外線分光光度法、紫外分光光度法、ラマン分析法などがある。

油焼け Oil Stain

油に起因する金属表面の変色で、有機溶剤などで簡単に除去できないもの。油に含まれる添加剤や酸化劣化生成物などが金属と反応して発生する。オイルステインともいう。単にステインということがある。

アブレシブ摩耗 Abrasive Erosion

すべり合う固体面間において硬い異物が介在したり、一方の面が硬くて粗い場合あるいは固体表面と粒子が高速で衝突する場合などに主として削り取りによって固体表面が摩耗する現象。

オイル分析専門機関

東京オイルアナリスト株式会社
迅速・正確をモットーのオイル分析専門機関。
本社 :〒120-0003 東京都足立区綾瀬6-27-10 TRビル
分析センター :〒329-4423 栃木県栃木市大平町西水代2531-1
TEL:0282-43-0101 FAX:0282-43-3019

引火点

規定条件で試料を加熱して小さな炎を液面に近づけたとき、油蒸気と空気の混合気体に引火する最低の試料温度。ペンスキーマルテンス密閉式。クリーブランド開放式(COC)などの試験方法がある。

エアレーション

液体中から液体に溶解していた空気が気泡となって現れる現象。
蒸発性キャビテーションと区別するために名付けられた気体性キャビテーションの別名で、油圧関係でよく使用される用語。

エマルション Emulsion

液体中の流体粒子が分散して乳状となっているもの。乳濁液ともいう。
水と油に適正な乳化剤(界面活性剤)を加えて振動すると、水中油滴形(O/W)あるいは油中水滴形(W/O)のエマルションを生成する。

塩基価 Base Number

塩基価と強塩基価の総称。アルカリ価ともいう。試料1g中に含
まれる塩基性成分を中和するのに要する塩酸または過塩素酸と当量の
水酸化カリウムのmg数で表わす。

オイルエア潤滑 Oil-Air Lubrication

転がり軸受の微少油量の給油法。一定時間ごとに吐出する定量の微量油を長い
細管の中で高圧空気と混流させ、油を一様な流れにして
から軸受に導入する。工作機械主軸スピンドルなどで温度上昇を抑える潤滑法である。

オイルシール Oil Seal , Radial Lip Type Seal

機器などから密封対象液が回転軸を伝わって漏れるのを防止する部
品。一般的に金属などの剛性をもつはめあい部と合成ゴムなど柔軟
な材質からなるリップ部で構成される密封装置である。

汚染管理 Contamination Control

油圧系もしくは潤滑系に対し汚染により好ましくない影響が与えられ
る対象物や製品の表面、内部あるいは周辺について許容できる汚染濃度
を決定し、そのレベル以下にまで汚染要因物を除去し、これを維持
する技術の総称。

オイルクリーナ

油中の不純物を取り除く装置。浄油機と言う場合もある。
一般的なフィルターの能力である固形夾雑物の除去能力の他、水分の吸着能力や、油中酸化劣化生成物の吸着除去能力を持ち、油の清浄度を上げる働きをする装置。
油の汚染による油圧・潤滑機械のトラブルを防止したり、汚染による油の劣化を
抑制する目的で使用される。
バイパスオイルクリーナーとも呼ばれ、機械装着式と移動式がある。
機械装着式には当該ポンプより動力源をもらい油を濾過するブリードオフ方式と、独立してリザーバー内を循環濾過するポンプモーター方式がある。

エルステッド(Oe)

磁化力(磁界)のCGS単位系

エネルギー積

減磁曲線上の1点に対する磁束密度と減磁界の強さとの積。
最大エネルギー積(BH max)エネルギー積の最大値

アルニコ磁石

アルミニウム、ニッケル、コバルト(AI・Ni・Co)を主成分とした合金磁石のことであり、鋳造磁石とも呼ばれています。